チケッティングとは 大会別状況 コラム 参考資料

■抽選に当たった人

 日本の初戦,ベルギー戦の埼玉スタジアムは,シャトルバスを降りてからスタジアムまで,まだ少し歩かなくてはならない.一度に人が押し寄せないように,多くのスタジアムでも同様であった.また,スタジアムが目の前にあっても,座席ブロックによって入場ゲートまで遠かったりする.そうやって,人混みの中を進んでいくと,ひとつの異質な団体がやってきた.基本的にチケットは個人で購入し,旅行社が介入できないのが今回のチケット販売の特徴であった.なぜ団体なのか疑問に思い,ひとりの高齢に近い男性に声をかけてみた.彼の答えでは,コカコーラのチケットによる団体ということだった.FIFAオフィシャルスポンサーのチケットは,約20万枚とされている.15社に均等に分配しても,1試合約400枚となり,世界各国の販売促進にはそれぞれの国の試合を用いることから,この日本戦には多くの販促チケットが用いられていたと思われる.その団体が目についたのは,サッカー観戦者らしからぬ雰囲気だったからであり,コーラを好んで飲む人たちにも見えなかった.言葉をにごしていたが,どうも,小売店の人々らしかった.いくらお得意様と言っても,博覧会なみの感覚で配布するのは,コーラの応募シールをオークションで買ってまで申し込んでいる人がいるというのに,なんだか納得がいかなかった.まあ,スポンサーの自由だろうけれど.
 そういえば,1998フランス大会で初戦のツールーズの試合を見た帰り,パリから日本への飛行機の隣の人は,マクドナルドで当たった人のツアーだった.彼らはフランスに行っていないと言う.ツールーズは間違いなくフランスなのだが,ツアーはバルセロナ泊で,試合の日だけバスで会場に乗り込み,そのまままた帰っていったらしい.ツールーズのような小さな町は,急に収容人数が増やせないことから,このようなツアーは少なくなかった.フランスワールドカップツアーなんだから,パリに行くと直前まで信じていたそうである.まあ,残念と言えば残念だろうが,ツールーズの先の片田舎に泊まった人のことを思えば,バルセロナは上出来なのではと思う.

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